トイレトレーニング

トイレトレーニングの進め方



 「トイレトレーニング、オムツ外しをどう進めたら良いのかわからない・・・」

本やホームページ、DVDなど、今はいろんな「オムツはずし」の情報があります。

 「ジュースをたくさん飲ませて、何度もトイレに誘ってください」
 「いきなりパンツにしてオシッコの感覚をつけましょう」
 「人形やシールを使って子どもを楽しく進めてください」
 「トイレトレーニングでは、絶対に叱っちゃダメよ」
 「違うわよ、子どもを叱りながらトイレの感覚を身に付けさせるのよ」

もう、いろんな説があって正直、「いま我が子にあった方法を知りたいのに、どうしたらいいのよ!」と思ってしまいますよね。

たとえば、書いてあった通り、紙オムツをやめて布パンツにしたのはいいけれど、漏らしてばっかりで・・・。洗濯ものがどんどん積み上げられ、Huuとため息。
猫背になりながら、髪の毛をふり乱して床を一日に何度も拭いていると・・・
「私は何をやっているのかしら」と思えてきて。トイレを「イヤだ!ギャー!」と嫌がられるとイライラして子どもを怒鳴りつけてしまうことも。でも、夜になって子どものスヤスヤと寝ている顔を見てやるせない気持ちになり・・・。

トイレトレーニングは、長期戦になることが多いですから、こんな事が半年も続くといくら頑張りやさんのあなたでも、「これが私が夢に見ていた子育てなの・・・?」とため息をついてしまいますよね。


どのトイレトレーニング方法もそれぞれ目的があるのはわかりますし、完全に間違ってはいないのでしょうが、私が知る限りではどうしても、表面的なトイレトレーニングの進め方だけが語られていることが多いようです。


大切なポイントをおさえず、進め方ばかりに意識が向いてしまうと結果として、トイレに絶対に行きたくない!になったり、ウンチは絶対にオムツじゃなきゃヤダという悪循環になることがあります。

子どもによって性格が違いますし、成長の段階とトイレトレーニングの進め方が合っていないと子どもにとって負担が大きいだけです。たとえば、「いきなり布パンツ作戦」も、オシッコの間隔が30分くらいで始めたらすぐに濡れてしまうので親も子も大変なだけ、ですよね。

では、「トイレトレーニング」に正しい進め方についてお話いたしますね。
とても簡単です。拍子抜けしてしまうかもしれませんが、たった4つのことを進めてゆくだけです。

その4つとは、

  1.子どもがトイレ意識を持つ
  2.トイレに慣れる
  3.子どもをトイレに誘ってオシッコ・ウンチする
  4.子どもから自分で申告してトイレでしてくる。

たったこれだけです。大切なのは、この4つを子どもの成長と心の状態を配慮しつつ行うことなのです。1つ1つご説明しますと、

1.子どもがトイレ意識を持つ

ここがとても大切なのに忘れられていることが多いです。子どもは、産まれてきてからずっとオムツをつけてますからトイレが排泄するところという意識を持っていません。まずは、この意識を子どもに持たせてあげることが大事です。


2.トイレに慣れる
子どもにとってトイレというのは、暗かったり、寒かったり、大好きな親が突然いなくなったりと、マイナスのイメージです。トイレという空間に慣れていくことが必要です。


3.子どもをトイレに誘ってオシッコ・ウンチする
生活の節目で親が子どもをトイレにさそって、トイレでできるようにしてゆきます。最初はトイレで出せず、オムツを付けた後、ジャーっとしてしまったり。間に合わず、床にもらしてしまったり、あるでしょう。子どもにトイレですることの自信と気持ちよさを覚えてもらいます。


4.子どもから自分で申告してトイレでしてくる。
トイレで自由にできるようになってくると、自分で申告してできるようになる段階に入ってゆきます。きっかけやコツもありますが、あとは時間の問題。子どもの申告=自主性を育てる子どもとの接し方を心がけるのがポイントです。


この4つです。
言葉では簡単ですし、大人の感覚ですと「ウンチくらいトイレで出来てあたりまえ、なんで出来ないの?」と、思ってしまうこともあるでしょう。
でも、排泄は大人が思うより子どもにとってはデリケートな問題なのです。
子どものころ、小学校のトイレを使うことさえためらったことがあるでしょう、大人になると忘れてしまうことが多いですけれど。

真面目でお子さん想いのお母さんの場合、とくに「子どもに完璧を求めすぎる気持ちが強い」ことがあります。それが子どもにとっては、良い意味でも緊張感になることもあれば、大きなプレッシャーになることもあるんです。
ですので、最初から完璧を目指さず、1つずつ段階をふまれることです。


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